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鬼から手紙が来た!!(とんぼぐみクラスだより)
きっ!きっ!来た~、鬼の手紙!!
昨日は、運動公園まで散歩に行きました。少し風は強かったのですが、久しぶりということもあり、子どもたちはそんなのへっちゃら・・・という感じで、外の空気を吸える喜びに満ちあふれていました。
広い運動公園では、ばったさんと2クラス、ごちゃまぜでドロケイを楽しみすっかり体もほてって帰路に着きました。幼稚部裏の道路を歩いていると、Kくんが「何かとんぼの窓に貼ってある~」と真っ先に異変に気づきました。他の子は全く気づく素ぶりを見せなかったので、私もそんなKくんの言葉を聞き流し、2階へあがると、たくさんの鬼の折り紙がぺたぺたと窓に貼ってあるでは。電気が消された部屋の中に入ってみると、1枚、2枚、3枚・・・と大きな赤い紙に、黒色の文字らしきものがぎっしりと書いてあります。当のこどもたちの反応は、〝何かあるなぁ〟というくらいでさほど驚いた様子もなく、しまいには「プレゼントも届いてるよ!」と。「プレゼント!?あっ、それね、プレゼントみたいだけど注文した粘土!」(笑)と私。ところでこの手紙、とんぼさんだけ?と思って隣をのぞいてみると、ばった組の部屋にもやっぱり手紙が・・・。でも、なぜか、大きい組さんの窓にも小さい組の窓にも貼られていません。なぜ?なぜ?と再びとんぼさんの所へ帰ってくると、そこへらいおん組の女の子が偶然お通りかかったので、「大きい組さん、この手紙何て書いてあるか読める?」と聞いてみると、ニコニコしながら「読めるよ!」と(笑)。
『とんぼへ 2がつ3にちにいくぞ。せっけんでてをあらわないこ、すききらいをするこ、せんせいのいうことをきかないこ、ともだちにいじわるするこ、ひっぱってじごくにつれていくぞ。みんなでなかよくするんだぞ。たいこがなったら、へやにいくぞ。あのなわはやめてくれ。おにのおやぶんとおにたちより』とまぁそれはそれは、声をそろえ上手に読んでくれました(笑)。最初は、笑っていた子どもたちも、時間が経つごとに口数が減ってきて・・・「とりあえず、今日は大豆ナゲットが給食で出るからいっぱい食べようか!」と声をかけ、給食に・・・。石けんたっぷり、念入りに手を洗っていたのは言うまでもありません。
さて、給食の配膳をしている間、「あのさ~、手紙に〝あのなわは、やめてくれ〟って書いてあるんだけどさ、〝あのなわって何だろう?〟」と私も気になったので、子どもたちに聞いてみました。すると、Rちゃん「わかった、〝なわ〟で鬼をひっかければいいんじゃない」と。それを受けて、Eくんは「〝なわ〟の端っこをわっかにして、鬼を捕まえればいいんだよ」と。何だか早くも鬼退治の作戦会議のようになってきました。
そこへ、Hくんが「あのさ~〝なわ〟じゃなくて〝わな〟の間違いなんじゃない?」担「あの〝わな〟はやめてくれ・・・か?なるほど」確かに、その方が腑に落ちるような・・・。そこからは、さらに鬼に〝わな〟をしかけるべく、「2つのドアに網を張ればいいんじゃない」とYくん「消毒をふりかけて目をつぶす!」とKくん「ロボットを作って戦わせればいいんじゃない」とSくん、「うちらみたいな人形を作って置いておけばいいんじゃない」とSくん。私のそばまできてRちゃん「〝おにはうち!〟で豆をまけばいいんだよ!」と。内心〝それがベストかも〟(笑)。冷静なRちゃん。面白かったのと同時に感心したやりとりが、「コマのとんがった所を上にして、刺せばいいんじゃない」とTくん。
日頃から、「コマで遊ぶ時は靴を履いてね。足の裏に刺さっちゃうからね。」と伝えているので、それでひらめいたのでしょう。私も何となく「いいね~」と返答すると、Rちゃんが「だめだよ!サンタさんからもらったんだよ!」と。〝何ていいこと言うんだ〟と私も反省。さらにSちゃんが「(そんなことしたら)もうサンタさん来なくなっちゃうよ」と。この会話のやりとりが正直すごいなぁと思いました。この姿だけでなく、この時間、誰かがああいっていたら、今度は誰かがこう答えるという風に、自分の考えや思いを伝え合う姿がずっと続いていました。きっと発言しなかった子も、友だちの会話を聞きながら、思いを巡らせていたと思います。(私が拾えきれていない所ももちろんあります)。クラス集団の深まりと個々の成長を改めて実感しました。
さぁ、鬼の到着まであと1週間。自分の心の弱さに打ち勝ち、みんなで力を合わせて鬼退治していきたいです!!お家では〝鬼はくる・・・〟と心配と不安の1週間になる子もいるかと思いますが、「こんなに頑張っているから大丈夫だよ!」とちょっと苦手なことは背伸びさせつつ、みんながいるから(作戦成功するから)絶対大丈夫!!と励ましてあげてください。よろしくお願いします! (とんぼぐみクラスだより)
↓↓↓オニから来た手紙。誰からのの手紙だろう?(とんぼ組)